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2000安打は右前打で達成

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2000安打達成のメモリアルボードを手にしました

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坂本選手から花束を受け取りました

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喜びの会見

 阿部慎之助選手が13日、マツダスタジアムで行われた広島との20回戦で通算2000安打を達成しました。9回1死からまわった第4打席で、今村猛投手から右前安打を放ち、プロ野球史上49人目となる偉業を成し遂げました。

 1−4と負けている展開で迎えた打席。「なんとか(チームの勝利のため)、という気持ちで打席に入った」という四番打者は、1ボール2ストライクからの4球目、内角へのフォークを振りぬいて右前に運びました。一塁に到達した阿部選手は、手渡された2000安打のメモリアルボードを高々と上げながらぐるりとスタジアムを見渡し、埋め尽くすファンの方々に向かって頭を下げました。

 広島ベンチからは新井貴浩選手、巨人ベンチからは坂本勇人選手、それぞれの選手から花束が手渡され、笑顔で「ありがとうございます」と応えました。敵地にも関わらず、球場全体に「慎之助」コールが響き渡りました。「カープファンの方々も慎之助コールをしていただいて、本当に野球ファンの方は温かいなと思いました」と笑顔を見せました。

 ジャイアンツの生え抜き選手として、川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲に次いで5人目となった2000安打達成。意識し始めたのは、6月18日のロッテ戦(東京ドーム)で膝を負傷し、戦列を離れた時だったといいます。「なんとかチームのためにも自分のためにも早く復帰したいと。(達成は)7月に目標を立ててたんですけど、怪我で遅れてしまって。あとは、試合に入って勝てる一本をという意識でやりました」とこの日までの思いを口にしました。

  2001年の1年目、開幕戦となった3月30日の阪神戦(東京ドーム)、第1打席でタイムリーとなる初安打を放ってから17年目。これまでで一番苦しかったことを問われると「いっぱいありすぎて」としながらも、「首と肩を故障して、キャッチャーができなくなったこと」と話しました。捕手としてこの2000安打を達成することを望んでいた慎之助選手。それでも「今のような(一塁手としての)道を考えてくれた親父と原(辰徳・前)監督にはすごく感謝しています」と語りました。

 プロ野球でも49人目の偉業達成。「正直打てると思っていなかったですし、目標にもできるような選手ではなかったと自分で自覚していましたし、打ててしまったなと、いうのが、今の正直な気持ちです。僕がやめるときに振り返って、すごい数字打ったんだなと感じるんだと思います」と達成直後の気持ちを吐露しました。

 この日は3人の子供たちを始め、家族が広島で達成の瞬間を見守りました。「本当にいろんなことがあって、達成できましたし、誰よりも応援してくれたのは家族と両親。いい時も悪い時もいつも見ていてくれたのは両親」と思いを込め、手にした記念球は「子どもたちに触らせて、そのあと父親に渡そうと思います」としました。

 「達成できて素直にうれしいと思う気持ちと、負けてしまって残念という気持ちがある。また来週から切り替えてやりたい。もう一回集中して、なんとか上位に加われるように」と改めてチームの主砲としての思いを口にした阿部選手。誇れることは「とにかく野球が好きだということ」というスラッガーは、あと14本に迫った400本塁打、さらに2500安打へ向けてさらなる戦いに挑み続けていきます。

 長嶋茂雄・終身名誉監督のコメント
 「2000安打達成おめでとうございます。私が監督をしていた2001年に阿部君が入団してきたのですが、バッティングは大学時代からの評判通り、非凡なものを持っていました。一方で捕手としてのリード面は、プロとして経験を経験を積む必要があると判断し、1年目から少々の失敗には目をつぶって起用し続けました。本人が努力を重ねた結果、みなさんご存じのように打者としても捕手としても、巨人軍の歴史、そしてプロ野球を代表するような選手に成長しました。それだけに今回の記録の達成は、私としても大変感慨深いものがあります。これからもますます記録を積み重ねてもらいたいと思います」

 高橋由伸監督のコメント
「1本目を同じ選手として見て、正直なところ、まさか2000本目を自分が監督として見るとは想像していませんでした。目の前で見られて光栄ですが、もっともっと、積み重ねていってほしいと思います。バッティングのセンスだったり、カンであったり、いろんなものについて、すごさは同じ選手として感じていました。けががたくさんあった中で、こうしてたくさん試合にも出て、両方のすごさが結果につながったと思います。さすがに、1本目を見て2000本打つことは想像しませんでした。でも、選手として長く一緒にやってきた中で、大きなけがさえしなければ間違いなく打てる選手だなと思いました」